商品説明内容説明
請求権が放棄された講和前補償は、記憶を閉じ込める「役割」を果たした。その源流は、現在の米軍被害補償、不発弾処理へと連なっている。伊江島の米軍LCT爆発事件は、占領下で起きた人身事件で最大の被害者を出した事件であった。なぜ事件が記憶されなかったのか。
目次
序章
第1章 北部「立退き」と戦後の移動(日本軍飛行場へと造り変えられた島;北部「立退き」 ほか)
第2章 砲弾の島(伊江島への帰還;米軍資料を読み直す ほか)
第3章 一九四八年八月六日(浜の日常;爆発 ほか)
第4章 爆発後を生きる(家族を失って;母を亡くして ほか)
第5章 補償を巡る動き(民政府と伊江島の要請;沖縄の人身被害補償 ほか)
補論 消えた伊江島の死傷者数
著者等紹介
謝花直美[ジャハナナオミ]
1962年沖縄生まれ。1990年沖縄タイムス記者に。沖縄戦、沖縄戦後史、くらし報道をテーマに取材。「新たな視点で伝える沖縄戦 戦後60年キャンペーン」(2005年)、「『集団自決(強制集団死)』問題キャンペーン」(2005〜2008年)「力草ぬ根 米軍統治下の人々」(2009年)などを担当。2010年大阪大学大学院博士前期課程に入学、2018年同後期課程修了(博士、文学)。沖縄大学地域研究所特別研究員。沖縄県内大学で非常勤講師として「沖縄戦と記憶の継承」「沖縄史」「マスコミ論」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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