内容説明
粉末を焼き固める、というのがセラミックの語源である。約50年前の代表的なセラミック製品といえば、陶器や煉瓦などのやきものを指していた。その後、工業的に高い技術に裏付けられた製品のニーズが増え、技術という意味を含むセラミックスという言葉が使われるようになった。古典的技法から科学的方法論を駆使する学問への脱皮である。このような材料科学的な革新の時を経て新しい衣を纒ったが、まだ、発展途上にあり、高温超電導体の発見のように、何が出てくるかわからない魅力的な分野である。本書も、「セラミックスの特性を如何に予測するか」、という新しい視点から執筆されており、学生および技術者を始め、材料研究に携わる方々にも広く薦めたい。
目次
1 セラミックスにおける結合の基礎
2 配位数および結晶構造変化に関連する因子
3 格子エネルギーおよび表面エネルギー
4 力学的特性
5 熱的特性
6 磁気的特性
7 電気的特性
8 光学的特性