商品説明内容説明
魂と肉体を破壊されながら、少女は何を思い、何を見たのか?絆の強い家族と満ち足りた日々を送っていたエヴァ。しかし、ナチス・ドイツの襲来とともにその暮らしは一変する。街なかでの憎悪の言葉と暴力、妹とふたりきりの潜伏生活、屈辱的な拷問、ヨーゼフ・メンゲレによる人体実験。80歳を過ぎた著者がトラウマを超えて語る。
目次
子供時代―ブラチスラヴァ パリサーディ通り 一九三〇年初頭
ヴァイス家とケルペル家―ブラチスラヴァ パリサーディ通り 一九三〇年代
悪い予感―ブラチスラヴァ パリサーディ通り 一九三八年
襲来―ブラチスラヴァ パリサーディ通り 一九三九年
なぜ立ち去らなかったのか?―ブラチスラヴァ パリサーディ通り 一九四一年
祖父の旅立ち―ブラチスラヴァ ユダヤ人街 一九四一年冬
義務―ユダヤ人街からふたたびパリサーディ六〇へ 一九四二年夏
わたしたちの声が聞こえますか?―ブラチスラヴァ ドブロヴィチョヴァ通り 一九四二年贖罪日
ゲットー―ブラチスラヴァ クラリスカー通り 一九四三年春
誰が生き、誰が死ぬのか―ブラチスラヴァ クラリスカー通り 一九四三年贖罪日〔ほか〕
著者等紹介
スローニム,エヴァ[スローニム,エヴァ] [Slonim,Eva]
旧姓ヴァイス。1931年、スロヴァキアのユダヤ人家庭に生まれる。名目上の独立を果たしながら実質的にはナチス・ドイツの支配下に置かれた同国から、13歳のとき、アウシュヴィッツに強制移送され、生還する。1948年、家族とともにオーストラリアのメルボルンに移住した。1953年、ベン・スローニムと結婚。天性の語り部として、教育と共同体のために尽力し、戦時と絶滅収容所の体験を公の場で長年語りつづけてきた
那波かおり[ナワカオリ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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