内容説明
著者はガザ地区のジャバリア難民キャンプで生まれ育ったパレスチナ人の医師だ。産婦人科医として、ガザに住みながらイスラエルで働いてきた。2009年1月16日にイスラエル軍によるガザ攻撃中の砲撃により3人の娘と姪を失った。しかし彼は報復を求めもしなければ、憎しみに駆られることもなかった。代わりに、「わたしの娘たちが最後の犠牲者になりますように」と言い、同地域の人々に対話を始め、行動を起こすよう訴えたのだ。本書は、この地球上で最も厄介な問題を抱えた場所の一つで、勝利と悲劇を生き抜いてきた一人の男の目から見た、中東地域の年代記でもある。
目次
第1章 砂と空
第2章 難民の子供時代
第3章 キャリアの道
第4章 揺れ動く心
第5章 喪失
第6章 攻撃
第7章 悲劇のあとに
著者等紹介
アブエライシュ,イゼルディン[アブエライシュ,イゼルディン] [Abuelaish,Izzeldin]
1955年ガザ地区の難民キャンプ生まれ。奨学金を得て、エジプトのカイロ大学医学部卒業。ロンドン大学産婦人科学研究所で学位取得、ハーバード大学で修士号取得。1997年にイスラエル初のパレスチナ人研修医となる。以後、イスラエルの病院で、不妊治療を専門とする医師として、パレスチナ人、イスラエル人の双方を治療。現在はトロント大学の准教授
高月園子[タカツキソノコ]
翻訳者・エッセイスト。東京女子大学文理学部史学科卒業。在英25年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
2009年1月16日、イスラエル軍のガザ襲撃により、3人の娘を失った医師は報復を求めず、憎しみに駆られることもなかった。ノーベル平和賞の候補ともなった著者が模索した共存への道。医師で作家の鎌田實氏、絶賛!