内容説明
憲法九条が不保持と定めた「戦力」ではない組織として誕生した自衛隊。激変する国際社会に日本の防衛政策はどのように対応し、自衛隊はいかに変貌を遂げてきたのか。創設60年の歴史を辿り、軍事が果たす役割を問う。
目次
第1章 敗戦から再「軍備」へ(自衛隊の誕生;「戦後平和主義」の形成―自衛隊はどのような時代に成長したのか)
第2章 五五年体制成立と防衛論の変化(政府内の防衛議論;各政党の防衛論;論壇)
第3章 五五年体制下の自衛隊(日米安保改定と自衛隊;五五年体制下の防衛政策;日米ガイドラインと防衛協力)
第4章 冷戦終了と自衛隊(冷戦終了後の新たな課題;「新しい脅威」と日本の防衛政策)
終章 「活動する自衛隊」の時代を迎えて(法制度・組織;政治との関係;今後議論すべき課題とは何か)
著者等紹介
佐道明広[サドウアキヒロ]
1958年福岡県に生まれる。1983年学習院大学法学部卒業。1989年東京都立大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程単位取得。現在、中京大学総合政策学部教授、博士(政治学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)