内容説明
創造的な比喩から、共感覚、身体感覚、デジャビュ、日常の認知バイアスまで。AI時代にこそ注目したい、人らしい直観と柔軟な思考とは。
目次
第1部 比喩を理解する―その認知過程(比喩のさまざま 主要な4つの比喩の心理学的分類;比喩の認知研究とモデル;比喩を支えるカテゴリ;文体と比喩;文学作品の比喩)
第2部 比喩を感じる―その身体的基盤(共感覚に基づく比喩;味覚の比喩;聴覚の比喩;痛みの比喩;感情の比喩;愛の比喩;恐怖の比喩)
第3部 比喩で学習・思考する―その機能(知識獲得と比喩 類似性と近接性の認知の働き;記憶の比喩と心のモデル;比喩とデジャビュ;比喩と思考;比喩的思考と批判的思考)
著者等紹介
楠見孝[クスミタカシ]
1959年東京都に生まれる。現在、京都大学大学院教育学研究科教授、国際高等教育院副教育院長。専攻、認知心理学、教育心理学、認知科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
人は複雑で創造的な比喩を自然に活用・利用しながら日常や社会を生きている。「心は沼だ」「甘い声」をなぜ理解できるのか? AI 時代にこそ注目したい,人らしい創造的で柔軟な比喩的思考のメカニズムを明らかにし,その活用と影響力,その育成までを考察する。