内容説明
地方財政制度の文脈の理解を重視しつつ、金融市場の動き方も直視して地方債を多面的に解説。健全な地方債市場の育成を実現するために、地方財政のロジックと市場のロジックの統合をめざし、緻密に議論を積み上げる待望書。
目次
市場と向き合うことの意味
地方債に関する疑問に答える
地方債市場の論理とパフォーマンス
償還財源を確保する仕組み―地方債の財政的側面
起債制限と自治体財政健全化法―個別団体における安全性を担保する仕組み
財政逼迫した自治体のパフォーマンスと地方債の安全性
自治体の財政診断の実際
地方債改革を求める論理とその妥当性
共同発行機関の必要性と地方公共団体金融機構の発足
自治体と金融市場・金融機関との信頼関係の構築
アメリカにおける地方債市場
地方債制度のあり方―地方分権と財政秩序維持のバランス
著者等紹介
小西砂千夫[コニシサチオ]
1960年生まれ。1983年、関西学院大学経済学部卒業。1996年、博士(経済学)。現在、関西学院大学大学院経済学研究科・人間福祉学部教授(専攻は財政学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)