内容説明
難解な論点を議論する楽しさを知るために。刑法総論の理解が難しい解釈上の論点(=悩みどころ)について、判例・学説の状況を平易に説明し、著者自身がどのような思考過程・根拠から一定の結論を導き出そうとしているのかを、具体的に示す。構成や内容を大幅に見直し、連載時からブラッシュアップ!「橋爪連載」待望の単行本化。
目次
危険の現実化としての因果関係
実行行為の意義について
不作為犯の成立要件について
正当防衛状況の判断について
過剰防衛の成否について
誤想過剰防衛をめぐる問題
事実の錯誤について
遅すぎた構成要件実現・早すぎた構成要件実現
過失犯の構造について
過失犯における結果回避義務の判断について
「原因において自由な行為」について
実行の着手について
共同正犯の構造1―共犯としての共同正犯
共同正犯の構造2―正犯としての共同正犯
共犯関係の解消について
承継的共犯について
共同正犯と正当防衛・過剰防衛
不作為と共犯をめぐる問題
包括一罪の意義について
著者等紹介
橋爪隆[ハシズメタカシ]
1970年愛知県に生まれる。1993年東京大学法学部卒業。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
刑法総論の理解が困難なポイント(=悩みどころ)を,学説状況などの詳細な紹介・解説により,具体的にイメージして理解できる。