世界恐慌とブロック経済―経済の第二次世界大戦前史

著者:石見 徹【著】
出版社:山川出版社(千代田区)

商品説明

内容説明

ブロック経済は本当に第二次世界大戦の原因か?ブロック経済が「持たざる国」を侵略へ向かわせた?対立と分断がすすむ世界経済を前に、今、改めて経済の「ブロック化」を検証する。



目次

第1章 第一次世界大戦を通じた変化(「自己調整的市場」の後退;中心国の移行;戦債・賠償問題)
第2章 「正常化」と「相対的安定」(戦後インフレの終息;金本位制の再建;政界経済の「相対的安定」)
第3章 恐慌の世界的波及(アメリカの大恐慌;ヨーロッパの銀行・通貨危機;多角的資金循環の瓦解;世界恐慌はなぜ起こったのか)
第4章 「ブロック経済」(スターリング・ブロック;金ブロック;ナチスの広域経済圏;アメリカの通商政策;円ブロックと大東亜共栄圏;「三国通貨協定」から戦後構想へ)
結語 経済の「ブロック化」から何を読み取るか



著者等紹介

石見徹[イワミトオル]
1948年生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

 1929年に発生した世界恐慌は、安定しつつあった世界経済を奈落の底へ落とした。恐慌に対応するため各国が実施したのが「ブロック経済」であった。一体「ブロック経済」にはどのような効果があったのか、どのような結果をもたらしたのか。第二次世界大戦へつながる「ブロック経済」の実態を明らかにする。
 本書は、まず「ブロック経済」の大きな理由となった世界恐慌の背景をみるために、国際金本位制に支えられた19世紀の自由主義的な世界経済が、第一次世界大戦を経てどのように変容し、大戦後はどのように再建が試みられたのかを解説する。そして、世界恐慌の要因、世界へと波及した過程を詳細に論じる。
 その結果として現れた「ブロック経済」については、スターリング・ブロックや金ブロックなど、各「ブロック」がどのように形成され、展開したのか、その実態を丁寧に紹介する。ドイツや日本の「ブロック化」の動きについても取り上げ、「ブロック化」が戦争の原因だといえるのかについても検討する。
 対立と分断が深まる今日の国際情勢を前に、改めて世界恐慌と「ブロック経済」を検証する。

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〈目次〉
はしがき
第1章 第一次世界大戦を通じた変化
  1 「自己調整的市場」の後退
  2 中心国の移行
  3 戦債・賠償問題
第2章 「正常化」と「相対的安定」
  1 戦後インフレの終息
  2 金本位制の再建
  3 世界経済の「相対的安定」
第3章 恐慌の世界的波及
  1 アメリカの大恐慌
  2 ヨーロッパの銀行・通貨危機
  3 多角的資金循環の瓦解
  4 世界恐慌はなぜ起こったのか
第4章 「ブロック経済」
  1 スターリング・ブロック
  2 金ブロック
  3 ナチスの広域経済圏
 補論1 イタリア
 補論2 ソ連
  4 アメリカの通商政策
  5 円ブロックと大東亜共栄圏
  6 「三国通貨協定」から戦後構想へ
結語 経済の「ブロック化」から何を読み取るか
参考文献
あとがき




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