内容説明
格子振動、群論、ランダウ理論。ベーシックな物理知識に基づき、構造相転移を網羅的に理解する。
目次
第1部 格子振動と強弾性・強誘電性(1次元格子の格子振動;2次元結晶格子;2次元格子の格子振動;格子振動と弾性的性質;強弾性相転移;格子振動と強誘電性相転移)
第2部 結晶構造相転移(結晶の対称性と相転移;構造相転移の現象論;不整合相転移;補遺 ロッシェル塩型強誘電体の統計力学的相転移理論)
著者等紹介
石橋善弘[イシバシヨシヒロ]
名古屋大学名誉教授、理学博士。1935年福岡県生まれ。1999‐2011年愛知淑徳大学教授(ビジネス・コミュニケーション学部)。専門:強誘電体物性、構造相転移(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
物性研究において登場する結晶の構造相転移現象について,モデル化と解析法を豊富な具体例とともに詳しく解説した待望の書籍.
本書では簡単な格子モデルから始めて,難解なイメージがある構造相転移現象をできるかぎりわかりやすく,丁寧に説明する.
第1部では群論の知識に自信がない方でも読みやすいよう説明を工夫し,第2部では空間群の対称操作の記法や計算法について適宜フォローを入れているので,無理なく理解を深められる.
格子振動および結晶弾性論の基礎から,間接型強誘電体,不整合相転移の解析まで広く網羅しており,強誘電体材料の開発・設計にも大いに役立つ一冊である.