内容説明
東日本大震災を起点とする福島県いわき市におけるボランティア活動を、ボランティア・ネットワークの特徴と広がりの観点から考察する。著者らがかかわったプロジェクトをケーススタディーとして、リーダーや参集するボランティアの特徴、そして相互の信頼関係の深化や新たなつながりの生成について論じる。
目次
第1章 地震、津波、原発事故(地震発生時の状況;津波の襲来 ほか)
第2章 行動を起こした人々(メディア;救援・捜索 ほか)
第3章 オリーブプロジェクト(いわきで生まれたプロジェクト;松崎康弘さん―インサイダーにしてアウトサイダー ほか)
第4章 天空の里プロジェクト(ふくしまオーガニックコットン;福島裕さん―アウトサイダーにしてインサイダー ほか)
第5章 ソーシャル・キャピタルから見るボランティア・ネットワーク(ソーシャル・キャピタル;ボランティアの原初形態 ほか)
著者等紹介
子島進[ネジマススム]
東洋大学国際学部教授。1964年、鹿児島県生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。イスラーム社会と日本をフィールドに、ボランティア文化の比較研究を行っている
中村靖治[ナカムラセイジ]
共同通信社福島支局いわき通信員。1972年、埼玉県生まれ。海の近くに住む生活に憧れ、国内外を放浪後、福島県いわき市に移住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
福島県いわき市におけるボランティア活動の記録から、ボランティア、ボランティア・ネットワーク、リーダーの特徴について考察する。参集するいわき市内外のボランティアにおける信頼関係の深化や新たなつながりの生成といった観点から論じる。