内容説明
日本のボランティアを牽引し続ける岡本榮一、その実践のなかから紡ぎ出された理論と、底流にある思想を多角的に考察し、次世代に伝える。自分を変える、共に歩む、社会を変える力になる、という思いを強くする一冊。
目次
第1部 岡本榮一ボランティア人生を語る(ボランティアのゆくえを問う;岡本榮一先生から学んだこと―第1部解題に替えて)
第2部 ボランティア・市民活動論―思想・価値・歴史(ボランタリズムの源泉―プロテスタンティズムの抵抗思想と市民的公共圏;岡本榮一理論へのキリスト教社会福祉からのアプローチ;地域福祉の原点としてのセツルメント;地域福祉での公私関係の分水嶺―岡本螢一からの示唆;持続可能な共生社会の創造に資するボランティア実践の意義と課題―“いのちの持続性”を問う価値枠に着目して;民間社会福祉三代記―小河滋次郎から川村一郎そして岡本螢一へ)
第3部 参加・学び・実践(ボランティアの本質とケアリングコミュニティの構築にむけて;「参加の力」を活かす組織、社会を築くために;若者のボランティア活動と成長;ワークキャンプ実践に見る福祉教育そしてボランティア学習;学校・地域・家庭の協働による福祉教育の今日的意義―教育支援協働学への模索)
著者等紹介
岡本榮一[オカモトエイイチ]
1931年生まれ。同志社大学大学院で社会福祉学を学び、大阪水上隣保館、大阪キリスト教社会館、大阪ボランティア協会等で勤務した後、聖カタリナ大学、西南女学院大学、流通科学大学で社会福祉原論等の教鞭をとる。また、日本キリスト教社会福祉学会第7代会長のほか、日本社会福祉学会・日本地域福祉学会などで理事等を務めた。現在は大阪ボランティア協会やボランティアセンター支援機構おおさかの顧問などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)