内容説明
発声練習法からプレゼンテーションのノウハウまで、自己表現力を高めるための方法が満載。
目次
人生を豊かなものにするために
知性が滲み出る話し方を修得するための道
声は人なり―話すための基礎技術
現代社会に求められるプレゼンテーション能力
ディベートは「知」を創造する能力開発の方法論
人生の進路を決める就職・面接を勝ち抜く
変わりゆく就職戦線への取り組み
パブリック・スピーキング、自己紹介、スピーチ上手になるために
思いやる心を伝える敬語をあなたは使えますか
ロジカルシンキングを身につけよう
情報に振り回されないためのインテリジェンス
話し上手は聞き上手・気づく力を養う
読書は自分らしく生きるための羅針盤
日本語表現の豊かさを示す「格言」「慣用句」を覚え、人生の機微を知ろう
現代ことば事情と変わりゆく日本語
著者等紹介
児島建次郎[コジマケンジロウ]
1941年生まれ。日本大学法学部卒業。NHKにアナウンサーとして入局。衛星放送やスペシャル番組を通して古代文化を紹介。1988年NHK・奈良県が共催した「なら・シルクロード博覧会」にかかわる。NHK大阪放送局を退職後、近畿大学で「外国文化論」「日本語表現法」の科目を担当するとともに、歴史・宗教・民族などをテーマにシルクロード30カ国の歴史遺産の取材調査を行う。現在、白鳳短期大学名誉教授・神戸常盤大学講師として「国際文化比較」などを講議する
山田匡一[ヤマダキョウイチ]
1933年生まれ。学習院大学政経学部卒業。NHKにアナウンサーとして入局。NHK総合テレビの番組「きょうの健康」や「中小企業テレビ」を担当。NHK大阪放送局では、情報番組に力を入れる。NHK退職後、金蘭短期大学教授に就任。また、NHK文化センターで「話し方・朗読」の講座をもち、日本語教育の普及に務める。金蘭短期大学を2003年に退職。元金蘭短期大学教授
寺西裕一[テラニシユウイチ]
1965年生まれ。佛教大学社会学部卒業、同志社大学大学院総合政策科学学部修了。(株)近畿放送(現京都放送)にアナウンサーとして入社。競馬中継、サッカー・野球中継など、主にスポーツ実況を担当。退社後も関西を中心にスポーツアナウンサーとして幅広く活動中。近畿大学講師
都築由美[ツズキユミ]
関西大学文学部卒業。福井放送にアナウンサーとして入社。その後、東海テレビ放送に移りニュースキャスターとして報道番組を担当。退社後、NHKの教育番組の司会や奈良テレビ、FM京都などのニュースを担当。式典やクラシックコンサートなどの司会、シンポジウムのコーディネーター、インタビュアー、朗読、ナレーションなど仕事は多岐にわたる。また、「コミュニケーション」や「話し方」をテーマにした講演会や研修の講師、及び朗読の講師も務めている。近畿大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
発声練習法からプレゼンテーションのノウハウまで、自己表現力を高めるための方法が満載本書は、コミュニケーション力を身に付けるための方法を、古今東西の名著や時事問題等を引用しながら解説したものである。コミュニケーション力とは、「人の話(と話の中に込められた意図)を的確に理解でき、人の話を踏まえ自分の言葉で自分の意見を適切に伝えることができる能力」のことである。就職活動はもとより人生を豊かに生きるための知的技法が満載の一冊。
はじめに??あなたはコミュニケーション能力を磨いていますか
第1章 人生を豊かなものにするために(児島建次郎)
1 豊かに生きよう
2 いま、大学生が「日本語の技法」を学ぶとは、どういうことか
3 あなたの話は、通じていますか
第2章 知性が滲み出る話し方を修得するための道(児島建次郎)
1 聞き手を魅了するセンスのいい話をするために
2 知的な学生生活を送り、自分のブランド力を高めよう
3 感性のアンテナを駆使して話のネタを集める
第3章 声は人なり??話すための基礎技術(山田匡一)
1 発声練習をして声を鍛える
2 正しい発音を身につけよう
3 話す速さと間(ま)の取り方を工夫する
4 アクセントとイントネーション
第4章 現代社会に求められるプレゼンテーション能力(児島建次郎)
1 プレゼンテーションとは何か
2 現代社会で増加するプレゼンテーションの機会
3 マーケティングにおけるアイドマの法則??アイドマの法則で話を点検しよう
4 プレゼンテーションを行う上での「三つのP」とは
5 プランを立て、三段階法と四段階法による話の組み立て
6 コンセプトを明確にし、しっかりした構成を心がけよう
7 プレゼンテーション・スキル??聞き手をひきつける能力を磨く
8 パーソナリティ??ノン・バーバルコミュニケーションで表現力を高めよう
9 身につけようビジュアル・プレゼンテーション
10 企画書のスキルアップ
第5章 ディベートは「知」を創造する能力開発の方法論(児島建次郎)
1 ルールによる話し合いの形式
2 ディベートの進め方
3 議論や論争に強くなるディベートの効果
第6章 人生の進路を決める就職・面接を勝ち抜く(児島建次郎)
1 就職試験のスタートラインへ立つあなたへ
2 自己分析は「自分探しの旅」です
3 エントリーシートで第一関門を突破しよう
4 面接のスタイルと目的を熟知して対策を練る
5 グループディスカッションを克服しよう
6 面接四大テーマとは
第7章 変わりゆく就職戦線への取り組み(児島建次郎)
1 景気回復に伴い就職活動に光さす
2 就職活動の日程は「正解のない難問」を解くパズルか
3 インターンシップで実際の仕事に触れよう
4 産業界が求める人物像とコミュニケーション能力
第8章 パブリック・スピーキング、自己紹介、スピーチ上手になるために(山田匡一・児島建次郎)
1 話の場面を認識しよう
2 プライベート・スピーキングとパブリック・スピーキング
3 上手な自己紹介を身につけよう
4 筋を通して話すための5W1H
5 スピーチ上手をめざして
6 聞き手をひきつけるためには
7 人前であがらないためにはどうすればいいか
第9章 思いやる心を伝える敬語をあなたは使えますか(山田匡一・児島建次郎)
1 幸せに生きるための工夫??大切な人間関係を認識する
2 話題の人を優遇する表現??尊敬表現
3 話題の人を控えめに表現??謙譲表現
4 誠実な気持ちの表現??丁寧表現
5 文化審議会が示した新しい「敬語の指針」
第10章 ロジカルシンキングを身につけよう(児島建次郎)
1 演繹法・帰納法・弁証法とは
2 演繹法
3 帰納法
4 弁証法
第11章 情報に振り回されないためのインテリジェンス(寺西裕一)
1 メディア社会における情報とは
2 メディアリテラシー教育の広がり
3 受信者としてのメディアリテラシー
4 発信者としてのメディアリテラシー
第12章 話し上手は聞き上手・気づく力を養う(児島建次郎・寺西裕一)
1 聞く力の復権・聞く力を鍛えよう
2 聞くことのメリットとメモの効用
3 相づちで「話させ上手」に
4 インタビューから考える質問力
5 「気づく力」がコミュニケーション能力を養う
第13章 読書は自分らしく生きるための羅針盤(児島建次郎)
1 本は「知の糧」を得るための宝庫
2 あなたは、どんな本を読んでいますか??私が感銘を受けた本
3 本・骨まで愛してほしいのよ
第14章 日本語表現の豊かさを示す「格言」「慣用句」を覚え、人生の機微を知ろう(都築由美・児島建次郎)
1 言語は文化の索引
2 日本社会で生まれ使われている格言
3 中国史の激動を語る故事成語
4 インドに生まれシルクロードを通って日本に伝えられた仏教用語
5 西洋の歴史をもとにした格言
6 慣用句の使い方に間違いはありませんか
7 国語辞典『広辞苑』入りしたことば
第15章 現代ことば事情と変わりゆく日本語(児島建次郎)
1 若者ことば・流行語から考える表現の多様性
2 婉曲表現は現代社会を映し出す鏡??「〜のほう」「〜とか」の表現に込められた感情
3 氾濫する外来語・カタカナ語に対応できますか
4 あなたは「ラ抜きことば」をどう思いますか??「ラ抜きことばは認めません」というけれど
5 「新語・流行語大賞」に世相を読みとる
6 「不易流行(ふえきりゅうこう)」と現代ことば事情
あとがき
索 引
児島 建次郎[コジマ ケンジロウ]
元 NHKアナウンサー白鳳短期大学名誉教授