夜と霧 - ドイツ強制収容所の体験記録

著者:ヴィクトル・エミール・フランクル/霜山徳爾
出版社:みすず書房

商品説明

出版社内容情報

史上最大の地獄、ドイツ強制収容所・アウシュヴィッツにおける自らの体験を綴り、人間の偉大と悲惨を静かに描く。
著者は精神科医。

本書は、みずからユダヤ人としてアウシュヴィッツに囚われ、奇蹟的に生還した著者の「強制収容所における一心理学者の体験」(原題)である。「この本は冷静な心理学者の眼でみられた、限界状況における人間の姿の記録である。そしてそこには、人間の精神の高さと人間の善意への限りない信仰があふれている。だがまたそれは、まだ生々しい現代史の断面であり、政治や戦争の病誌である。そしてこの病誌はまた別な形で繰り返されないと誰がいえよう」(「訳者あとがき」より)。

1956年の初版刊行以来のロングセラー。
刊行したその年、1956年(昭和36年)の年間ベストセラーでは第2位(出版ニュース社調べ)。
1956年8月に、少し小さめな判で刊行して以来、本当に多くの読者が手にし、読まれた本です。最初は〈現代科学叢書A4〉というシリーズの一冊として発行、1961年3月にフランクル著作集の第1巻にかたちを変えました。
以降、再び単行本化・新装版(1985年1月)となり、現在に至る。

1956年版の本書の原書は1947年版
みすず書房による解説66頁・図版・写真32頁を収録



新版情報:
『夜と霧 新版』池田香代子訳
 (原書は1977年の改訂版)
2002年11月刊 本体価格¥1500 160頁
ISBN4-622-03970-2




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EIN PSYCHOLOG ERLEBT DAS KONZENTRATIONSLAGER
by Viktor E. Frankl

Victor Emil Frankl(ヴィクトール・E・フランクル)
1905年ヴィーンに生まれる。ヴィーン大学医学部卒業。1955年からヴィーン大学教授(神経学、精神医学)。実存分析、ロゴテラピーの創始者。ロゴテラピーは人間の意味への指向・その意志を重視し、深層における精神的実存的人間の発見を意図する療法である。1997年9月歿。著書『死と愛――実存分析入門』、『時代精神の病理学』、『神経症――その理論と治療』『精神医学的人間像』『識られざる神』。

霜山徳爾(しもやま・とくじ)訳
1919年東京に生まれる。1942年東京大学文学部心理学科卒業。宗教哲学・心理学専攻。現在 上智大学名誉教授。著書『人間の限界』(岩波新書、1975)、『人間へのまなざし』(中公叢書、1977)、『素足の心理療法』(みすず書房、1989)、『霜山徳爾著作集』(全7巻、学樹書院、1999-2001)。訳書 フランクル『死と愛』『神経症 II』、メダルト・ボス『東洋の英知と心理療法』(共訳、以上みすず書房)。




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