内容説明
原子の構造、性質、原子核そして放射線の正体は何か、の不思議を求めて偉大な科学者たちが研究を積み重ねて、原子核物理の学問が成り立ってきました。原子核物理学の分野でも発展系の素粒子物理学の分野でも、日本人の物理学者たちも大いに活躍しています。本書は、科学者たちの深い考えをたどりながら、原子核物理学の奥深さを感じられるとともに、理解を深めることができます。また、宇宙の成り立ちを解く鍵の一つとして、新しい元素探求の原理として、いまでは欠かせない医学、原子力分野への応用原理として、この分野を理解することができます。小さい核が世界を動かしているのです。
目次
1 大聖堂のハエ
2 原子核の核錬金術
3 巨大な力
4 奇数、偶数、殻
5 原子核の形成と破壊
6 周期表を超えて
7 エキゾチック原子核
8 原子核物理学の応用
著者等紹介
クローズ,フランク[クローズ,フランク] [Close,Frank]
オックスフォード大学理論物理学名誉教授、オックスフォード大学エセクターカレッジ物理学フェロー
名越智恵子[ナゴシチエコ]
元・東京大学原子核研究所。理学博士。昌平黌東日本国際大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)