内容説明
爆撃下の洞窟で新聞を作り続けた記者がいた。75年後、もうひとりの記者が彼を追う旅に出る―。戦時に統制下に置かれた新聞は、戦地では支配の末端をも担った。若き日「百姓だって人間だ」と書いた記者・清六はいかに働き、いかに愛し、いかに死んだのか。
著者等紹介
伊藤絵理子[イトウエリコ]
1979年生まれ。2005年、毎日新聞社入社。仙台支局、経済部、情報調査部、「開かれた新聞委員会」事務局兼社会部、阪神支局を経て、現在東京本社コンテンツ編成センター勤務。連載「記者・清六の戦争」で、第26回平和・協同ジャーナリスト基金賞・奨励賞と第15回疋田桂一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
日米激戦のさなか、新聞は何を伝え、何を伝えなかったか。
最期のときまで新聞を作り続けたひとりの記者の足跡を、75年後、その子孫がたどる。