目次
序論(扉) 課題と視角:「大分岐」と有機農業
1部 「ホモ・デウス」時代の食(扉)(「食」と健康:「食」の格差から考える;「食」と環境:生態系を考える)
2部 「有機農業」という選択(扉)(有機農業と慣行農業:有機農業小史;「民衆」が創造する有機農業:Tei‐KeiとPGS ほか)
3部 有機農業の国際比較(扉)(日本における有機農業の展開;日本における有機農業推進法制定後の有機農業の展開 ほか)
4部 まとめ(扉)(有機農業は世界をどう変えたか)
著者等紹介
中西徹[ナカニシトオル]
1958年東京都生まれ。現在、東京大学教授、経済学博士。専攻は開発経済、地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ユヴァル・ハラリは、21世紀の半ばには、情報通信技術と遺伝子工学、そしてビッグ・データ分析の発達によって、情報や富がごく少数の「超富裕層」に集積し、彼らとその他の「無用者階層」の間に、深刻な格差社会が実現する可能性があると指摘した。このような将来予測があるなかで、我々はどのような対応をすべきであろうか。本書ではそのヒントを有機農業に求め、国際比較を通じて、有機農業に関わる人々の営為から現代を生き抜くための智慧を学びとりたい。