扶桑社文庫 禁断の江戸史―教科書に載らない江戸の事件簿

著者:河合 敦【著】
出版社:扶桑社

商品説明

内容説明

昔の教科書では、江戸時代の評価はかなり低かった。鎖国によって世界から取り残され、身分制度は厳しく、農民は武士から搾取されていたと教えられてきた。しかしそれは、薩長がつくった明治政府のプロパガンダだった。実際の江戸時代には輸入雑貨店があり、市井の娘さんがガラスのグラスで酒を飲んでいたし、ギャンブルやホストクラブのような娯楽もあった。江戸の「常識」と思われていた時代のイメージを破壊するような、知られざる史実や事件を歴史研究家の河合敦先生が紹介する。



目次

1章 江戸時代の驚きの事件簿(阿波おどりを踊りすぎて処罰された武士;多数の死傷者を出した江戸の三大祭り ほか)
2章 歴史人物の意外な真実(伊達政宗が江戸時代になっても天下取りの野望を抱いていたのは本当か?;「徳川家康は、じつは替え玉だった!」説を検証する ほか)
3章 知っているようで知らない江戸時代の仕組み(江戸時代に花開いた遊郭文化;じつは差別もされず、年季が明けると普通に嫁にいった遊女たち ほか)
4章 誰かに話したくなる江戸の娯楽と習慣(江戸時代の人びとの意外で多様な食生活;いまに通じる江戸時代の食文化―天ぷら、すし、そば ほか)
5章 恐ろしくも不思議な江戸時代の罪と法(江戸時代は、自白しなければ有罪にならなかった??;とっても複雑で厳しい江戸時代の刑罰 ほか)



著者等紹介

河合敦[カワイアツシ]
歴史作家、多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師。1965年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。歴史書籍の執筆、監修のほか、講演やテレビ出演も精力的にこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

江戸人はエジプトのミイラを薬として食べていた

徳川家康が幕府を開き、200年以上続いた江戸時代は、時代劇や時代小説の舞台になることも多く、なんとなく「国を閉ざしていて、侍の中でも身分の上下が激しく、農民は搾取され、江戸期後半は豪商が贅沢していた」というようなイメージがあるかもしれない。
しかし、教科書には載らないような史実を見れば、江戸時代のイメージは大きく覆る。
たとえば……江戸時代には女性天皇が二人いたし、女人禁制と言われる「大奥」は男たちが見学できた。遊女は年季が明ければ普通に嫁にいった。長崎にはミイラが輸入されて江戸人は好んでミイラを食べていたし、富山の薬売りはじつは昆布の密売人だった。
「藩」という言葉は江戸時代にはなかったが、遣欧少年使節団を派遣した伊達はスペインと組んで幕府を滅ぼそうとしていた、などなど。
知れば知るほど面白い、江戸時代の常識を覆す歴史的事実と新発見を紹介する。




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