商品説明内容説明
最新の研究により、じつは歴史教科書は改訂されるたびに、多くの歴史用語が消滅したり、意味が逆転したりしている。例えば、戦国時代の始まりは「応仁の乱」ではなく、耳なじみのない「享徳の乱」とされている。また、江戸時代には「士農工商」という身分制度はなかったし、「鎖国」という言葉はもう高校の歴史教科書には登場しない。とくに大きく変わったのは縄文時代の記述だ。元高校の歴史教師だった人気歴史研究家の河合敦先生が、教科書の変化と最新の日本史を紹介する。
目次
1章 こんなに変わった日本史の教科書
2章 評価が逆転した教科書に登場する偉人たち
3章 教科書から消えた肖像画・絵画・史料の謎
4章 教科書で習ったと思い込んでいる事件や偉人たち
5章 ぜひとも教科書に載せたい新歴史
6章 教科書に載せられない重要で不都合な日本史
著者等紹介
河合敦[カワイアツシ]
歴史作家、多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師。1965年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。歴史書籍の執筆、監修のほか、講演やテレビ出演も精力的にこなす。初の小説『窮鼠の一矢』(新泉社)を2017年に上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
★鎌倉幕府の始まりは、イイクニ(1192)でもイイハコ(1185)でもない。
「漢委奴国王」の金印は偽物だった?
生類憐みの令を出した将軍綱吉はじつは名君だった。
教科書変貌でひもとく、大人は知らない日本史新説!
「縄文人たちは竪穴式住居に住んで、狩猟生活をしていた」「聖徳太子は推古天皇の摂政として新しい国づくりを行った」「1192年、鎌倉幕府が開かれた」
学生の頃、歴史の授業で習った記憶があるだろう。しかし、新しい発見や歴史研究により、歴史も日々更新され「進化」している。
例えば、冠位十二階の制や憲法十七条を定めた飛鳥時代のヒーロー・聖徳太子も、少し前の教科書では「推古天皇の改革に協力した」と脇役として書かれ、研究者の間ではその存在すら疑問視されていたが、最新の研究では再評価されるようになっている。
「イイクニ」として語呂合わせで覚えた鎌倉幕府については、全国に守護・地頭を置いて武家政権を獲得したのが1185年、1192年は源頼朝が征夷大将軍になった年であり、いつ鎌倉幕府が成立したかについては諸説あっていまだに定説がない。教科書でも2段階にわけて紹介している。また、源頼朝として教科書に載っていた肖像画は、本人ではないとの説が強くなり教科書からは姿を消した。
江戸時代は「鎖国」といわれるが、付き合いをやめたのはスペイン 、ポルトガルだけで、オランダや中国、朝鮮とはそのまま莫大な取引きを続けていた。
本書では、高校教師歴27年、「世界一受けたい授業」でもおなじみ河合敦先生による、教科書を切り口にした歴史の新説や、教科書では紹介されない不都合な日本史などを紹 介する。あなたの知っている「歴史」はもう古いかも! ?
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