内容説明
葬儀社「小金井祭典」―ここにはお葬式を控えた遺族だけでなく、なぜか元気な人までやって来る。「僕が死んだらこんなお葬式をあげてくれませんか?」「旦那が亡くなったらこんなお葬式をしてあげたくて」葬儀業界の異端児が手がける“唯一無二のお葬式”とは?
目次
はじめに 絶対に訪れる「そのとき」のために
第1章 「笑顔になれるお葬式」の作り方―小金井祭典の“型くずし”なお葬式
第2章 お葬式は「自由」でいい―お葬式の「やるべきこと」と「やっていいこと」
第3章 悲しみを「正しく癒やす」方法―グリーフサポートとは何か?
第4章 お葬式から循環型社会を目指す―葬儀社とお葬式のホントの話
第5章 大切な人が亡くなる前に―「そのとき」のために準備しておくこと
最後にもう一つご紹介したい「おみおくり」
著者等紹介
是枝嗣人[コレエダツグト]
1979年、東京都出身。立正大学仏教学部仏教学科卒業。学生時代から葬祭業に携わり始め、2007年に「小金井祭典株式会社」を設立。以来、当事者の気持ちに寄り添いながら数々の「唯一無二のお葬式」をコーディネートしてきた。また、葬儀社を営みながら東京大学の市民講座に通い、グリーフケアの専門家としても活動を開始。2011年からは「めぐる」というサロンを小金井市に設立。地域住民にとって、お葬式にとどまらず、遺品整理やグリーフサポートなどなんでも相談できるライフサポートの場になっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
「原稿を読んで、『自分に何かあったら是枝さんに頼んでね』と家族に伝えました」(担当編集者)
■街の葬儀屋さんが教える「心がスーッと楽になる」お葬式の作り方
真っ赤なバラで祭壇を飾ったり、棺の中にお酒をなみなみと注いだり、バイクのエンジン音で出棺したり…etc。誰もが思い描く「お葬式の常識」とはちょっと違う、オリジナリティ溢れるお葬式をプロデュースする「街の葬儀屋さん」があります。
葬儀社「小金井祭典」。こだわりのお葬式を手がける同社には、お葬式を控えた遺族だけでなく、なぜか元気な人までお葬式の相談にやってきます。
「僕が死んだら、こんなお葬式をしてくれませんか?」
「旦那が亡くなったらこんなお葬式をしてあげたくて」
そんなリクエストに応えるべく、「葬儀業界の異端児」が作り上げる、おもいっきり泣いた後に“笑顔になれる”お葬式とは?
■お葬式は「大切な人がいない世界」の出発点
本書では、実はみんな知らない「お葬式の本当のハナシ」をわかりやすく解説しています。
・お葬式の後に後悔しないための準備とは?
・ネットの格安葬儀には「落とし穴」がある?
・お葬式で「泣ける人」と「泣けない人」との違いって何?
・お葬式での余計な出費を避けるための方法とは?
・亡くなった後にトラブルにならないための終活のコツは?
お葬式にまつわる専門知識から、大切な人を「みおくる」という行為の本質まで、専門家の目線で余すところなく解説しています。
現在はスマホ一つで葬儀社が選べる時代です。便利になる反面、「昔から大切にされてきたお葬式の本質が失われつつある」と、著者の是枝さんは危惧しています。
そもそも、どうしてお葬式をあげるのか?
どうやったらちゃんと死別という悲しみと向き合えるのか?
本書を読めば、大切な人が亡くなった後にどうやって“心の隙間”と向き合えばいいのか……わかってくるかもしれません。お葬式を通して、「悲しみとの正しい向き合い方」を教えてくれる一冊です。