『存在と時間』講義―統合的解釈の試み

著者:グレーシュ,ジャン【著】〈Greisch,Jean〉/杉村 靖彦/松本 直樹/重松 健人/関根 小織/鶴 真一/伊原木 大祐/川口 茂雄【訳】
出版社:法政大学出版局

商品説明

内容説明

現代フランス哲学を活気づけてきたユニークなハイデガー受容と、ハイデガー全集の刊行が進むに相俟って世界各国でますます盛んになってきた生成史的研究の双方を自在に横断しつつ、あくまでハイデガーの思考を正確に解説し提示する姿勢を保ちながら、ガダマーやリクールの流れを汲む「解釈学的現象学」の立場から『存在と時間』の統合的解釈を目指し、その「作業場」の姿を鮮やかに浮かび上がらせた画期的な注釈書。



目次

歴史的序論―事実性の解釈学から基礎的存在論まで(1919‐1928年)(1910‐1918年―修業時代・初期講義時代;1919‐1923年―事実的生の発見(現象学の開始と事実性の解釈学) ほか)
第1部 存在の問いと現存在の分析(『存在と時間』読解への全般的序論;存在の意味への問いの提示と内在平面の見取図 ほか)
第2部 現存在と時間性(『存在と時間』第一部第二篇)(死への存在;良心の呼び声 ほか)
第3部 時間と存在―存在論的差異の発明(一般的序論;間奏―現象学と神学 ほか)



著者等紹介

グレーシュ,ジャン[グレーシュ,ジャン][Greisch,Jean]
1942年ルクセンブルクのクーリッシュで生まれる。ルクセンブルクの大神学校、オーストリアのインスブルック大学の神学部で学んだ後、パリカトリック学院で哲学を学ぶ。1973年から同学院で教鞭をとり、1985年から2006年まで教授を務める。また、1986年以来、フランス国立科学研究センター(CNRS)研究員としてパリ・フッサール文庫に所属している。リクールやハイデガーを始めとする。現象学由来の現代仏独哲学の広範な研究で知られる。有名なスリジーのコロキウムでリクール、レヴィナス、アンリの3回にわたって組織責任者を務めるなど、フランス哲学界で重要な役割を果たしてきた。2007年9月に来日、東京・京都で講演を行っている

杉村靖彦[スギムラヤスヒコ]
1965年生、京都大学大学院文学研究科准教授、現代フランス哲学・宗教哲学

松本直樹[マツモトナオキ]
1966年生、大阪外国語大学非常勤講師、ハイデガー思想

重松健人[シゲマツタケヒト]
1966年生、関西学院大学非常勤講師、現代フランス思想

関根小織[セキネサオリ]
1971年生、慶應義塾大学非常勤講師、現代フランス哲学・現象学

鶴真一[ツルシンイチ]
1972年、大阪教育大学非常勤講師、現代フランス哲学

伊原木大祐[イバラギダイスケ]
1975年生、日本学術振興会特別研究員(PD)、フランス哲学

川口茂雄[カワグチシゲオ]
1976年生、日本学術振興会特別研究員(PD)、解釈学・カント主義(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




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