叢書・ウニベルシタス フェリックス・ガタリ―危機の世紀を予見した思想家

著者:ジェノスコ,ギャリー【著】〈Genosko,Gary〉/杉村 昌昭/松田 正貴【訳】
出版社:法政大学出版局

商品説明

内容説明

ガタリの生涯とその思想のアクチュアリティを明らかにする批評的入門書。資本主義批判・グローバリゼーション批判の文脈においてもいまこそ参照すべきガタリの“思想圏”を、英語圏を代表するドゥルーズ/ガタリ研究者が実践的に読み解く。



目次

第1章 若き活動家の形成
第2章 横断性と政治
第3章 主観性、芸術、そしてエコゾフィー
第4章 非シニフィアンの記号論
第5章 情報の条里化
第6章 マイナーシネマ
第7章 情動と癲癇



著者等紹介

ジェノスコ,ギャリー[ジェノスコ,ギャリー] [Genosko,Gary]
1959年生まれ。ヨーク大学(カナダ)にて博士号取得。オンタリオ工科大学教授。社会思想、政治思想専攻

杉村昌昭[スギムラマサアキ]
1945年生まれ。龍谷大学名誉教授。フランス文学・現代思想専攻

松田正貴[マツダマサタカ]
1974年生まれ。大阪電気通信大学講師。20世紀イギリス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

ガタリの生涯とその思想の射程を論じる入門書。反資本主義、反グローバリゼーションの文脈でもいまこそ読まれるべきガタリのすべて。ドゥルーズとの共同執筆で知られる哲学者ガタリの生涯とその思想の射程を論じる批評的入門書。ガタリのつくりあげた独創的な諸概念についての形而上学的議論にとどまることなく、彼の精神科医としての臨床経験、活動家としての社会的実践をたどり、その理論の今日的意義を明らかにする。資本主義批判、グローバリゼーション批判の文脈においてもいまこそ読まれるべきガタリのすべて。

序 章

 本書のあらまし

 なぜガタリを読むのか

 各章について

第一章 若き活動家の形成

 ユースホステル運動におけるフランスのアノマリー

 制度を問うこと

 学内印刷所

 協同会議

 状況の/における精神分析

 時間割の機能

第二章 横断性と政治

 横断性とは何か

 横断性のツール

 時刻表の問題

 横断性のグローバル化

第三章 主観性、芸術、そしてエコゾフィー

 非‐超越的エコロジーへの長い道のり

 三つのエコロジー

 三つのエコロジー的ヴィジョン

 領域横断的エコロジー

第四章 非シニフィアンの記号論

 物質的分子革命

 プラスチックのカード、磁気ストライプ、技術的物質性(テクノマテリアリティ)

 部分記号のダイアグラム性

 かつては意味、これからはテクノ政治

第五章 情報の条里化

 ディスクナンバー

 内部植民地主義(エンドコロニアリスト)的暴力としての行政的利便性

 脱コード化と再コード化の流れ

 オーストラリアのアボリジニーに見られる無秩序な情報的服従

 ゴージット

第六章 マイナーシネマ

 マイナーなものを考えること

 シネマをマイナー化すること

 非シニフィアンのシネマ的部分記号

 反精神医学のシネマ

第七章 情動と癲癇

 粘着性

 情動のタイプ

 音と発作

 癲癇の潜在的な力

 癲癇的情動のこれから

結 び

 

 原 注

 訳 注

 参考文献

 参照メディア一覧

 訳者解題 フェリックス・ガタリのシナリオ──本書をとおして『UIQの愛』を読む(松田正貴)

 訳者あとがき(杉村昌昭)

 索 引

ギャリー・ジェノスコ[ジェノスコ ギャリー]
著・文・その他

杉村 昌昭[スギムラ マサアキ]
翻訳

松田 正貴[マツダ マサタカ]
翻訳




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