歴史叙述としての平家物語

著者:塩山 貴奈【著】
出版社:勉誠社

商品説明

内容説明

成立以来、さまざまなかたちで広く流布し、社会への大きな効力を持ちつづけてきた『平家物語』。現代にいたるまで、源平の時代にたいするイメージや歴史認識に小さからぬ影響を与え続けているこの物語には、史実とは距離のある叙述がところどころに散りばめられている。史実とは異なる「歴史」を語る『平家物語』の歴史叙述とは、いったいいかなるものなのか。何を語るべく成立したものなのか―平家嫡流たる小松家にかんする描写のありかたや東大寺の勧進聖、俊乗房重源をめぐる中世の言説などを、これまであまり注目されてこなかった事柄や資料などへ着目し、多角的に検討。あらたな角度から史実と虚構を含みこんだ『平家物語』の歴史叙述の相貌を照射する。



目次

第1部 小松家の物語(土佐守宗実説話成立考;平重盛の法名をめぐって;「小松家」のあり方と宗実説話)
第2部 物語の形成と展開(頼朝助命譚にみる重盛と頼朝;「重衡被斬」の成立背景;興福寺大乗院尋尊の記す源平の時代)
第3部 中世の言説にみる重源(重源の入宋をめぐる言説とその展開;重源像の変遷―「匪直也人」「南無阿弥陀仏」;重源と東大寺・醍醐寺・高野山の語られ方;阿波守宗親説話の形成と人物;『平家物語』の重源)



著者等紹介

塩山貴奈[シオヤマタカナ]
1988年東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。博士(日本語日本文学)。現在、愛知淑徳大学文学部助教。専門は中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




【ご確認ください】

ご注文確定時に在庫切れの場合もございます。
 ご注文時の在庫先によっては4日以上(〜7日)かかる場合もございます。 当ストアではお取り寄せのご対応を行っておりません。

ご予約品と既刊商品カート・ご注文番号が分かれます
 ひとつのご注文番号におまとめすることはできません。
 ※ご予約品のうち、発売日が同じ商品のみひとつのカート・ご注文番号でご注文可能です。
 ※送料はご注文番号ごとに計算されます。

■ギフトなどのためにお届け先を別住所に登録されましても、金額入りの明細書は商品に同梱されます。当ストアでは一切のギフト対応を行っておりません。

■ご注文・お問い合わせの前に「お買い物ガイド」「ご注意点」をよくお読みください。

■お届け日のご指定は承っておりません。

■「帯」はお付けできない場合がございます。