内容説明
東大理3より難しいお受験の攻略法。日本の「エスタブリッシュメント」が受ける唯一無二の教育内容。
目次
第1章 圧倒的優位を誇る英語と理科(国内ナンバーワンの英語教育;理科教育に力を入れる理由;斬新なアイデアで教育界を牽引)
第2章 日本をリードする教育システム(「6年間担任持ち上がり制」を続ける理由;先行するコンピュータ教育)
第3章 「お受験」への向き合い方(縁故枠疑惑を払拭した「金子改革」;モンスターペアレントの出現;どんな子どもにもチャンスはある;幼稚舎入試の実際)
第4章 もっとも幼稚舎生らしい人々(半世紀以上を学内で過ごす「ミスター慶應」たち;「空気が読めない」をはき違えた異端児;本当は「空気が読める」幼稚舎生)
第5章 幼稚舎出身者の強烈な慶應愛(横浜初等部は幼稚舎に追いつけない;慶應愛に溢れた人々;幼稚舎ラグビー部の華麗なる人脈;引く手あまたの幼稚舎のプリンス)
著者等紹介
田中幾太郎[タナカイクタロウ]
1958年、東京都生まれ。『週刊現代』記者を経てフリー。医療問題や企業の経営問題、慶応義塾幼稚舎や三田会の記事などを月刊誌や専門誌に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
一説には東大理IIIに入るよりもハードルが高いと言われる慶應義塾幼稚舎。小学校“お受験”戦線では圧倒的な最難関に位置づけられるブランド校だ。
慶應大学出身者の上場企業現役社長は300を超え、断然トップ。さらに国会議員数でも慶應高校出身者が最多。エスカレーター式に大学まで上がれるということだけが、幼稚舎の人気の理由ではない。
慶應の同窓会組織「三田会」(キッコーマン・茂木友三郎名誉会長、オリエンタルランド・加賀見俊夫会長などが所属)は強い結束力を誇り、政財界に巨大なネットワークを張り巡らしているが、その大元にあるのが幼稚舎なのだ。
慶應では幼稚舎出身者を「内部」、中学以降に入ってきた者を「外部」と呼び、明確な区別がある。日本のエスタブリッシュメント層を多く輩出してきた“慶應”を体現し維持しているのは、まさしく幼稚舎であり、多くの者が抱くそのブランド力への憧れが人気を不動のものとしているのである。同書では、出来る限り多くの幼稚舎出身者にインタビューを行い、知られざる同校の秘密を浮かび上がらせていく。