内容説明
事実と全く違うトンデモ言説を流す評論家や研究者がいる。それがマスコミによって流布され、後で見るように公的出版物にまでそれが掲載される。こうして、事実に反する言説が認知されつつあるのだ。しかも、名古屋の人たち自身がそうしたトンデモ名古屋像を信じている。地元の新聞、テレビなどマスコミにもそうしたトンデモ名古屋論が出る。ジャーナリストたちでさえ反論や批判をするわけでもなく、何の根拠もない話に納得しているのである。知の怠惰であり、知の堕落ではないか。トンデモ言説を論じるバカ者を叩きのめす知的格闘技の本。
目次
「大阪の食い倒れ」は戦後始まった
出版史上まれに見る怪著『中国人と名古屋人』
日本中にある「ビルヂング」
金鯱の謎
名古屋市役所庁舎と愛知県庁舎
祭と技術
性信仰、性の祭
「名古屋めし」とは何か
「名古屋の嫁入り」は派手か
名古屋の言葉
“文化不毛の地”名古屋が生んだ四人の近代文学の祖
知られざる江戸期の尾張文化
アジアへの広がり
大和政権の後背地として
著者等紹介
呉智英[クレトモフサ]
評論家。昭和21年(1946年)、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。評論の対象は、社会、文化、言葉、マンガなど。日本マンガ学会発足時から十四年間理事を務めた(そのうち会長を四期)。東京理科大学、愛知県立大学などで非常勤講師を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
なぜ、事実とは全く異なるトンデモ名古屋論が世にはびこってしまったのか? そんな俗論の数々を徹底的に検証し批判した書。