内容説明
ゆとり教育をはじめ、過去、文科省によって決定されてきた教育改革は、度々失敗に終わっている。その原因は、理論上の正しさばかりを重視し、実践までを考慮に入れていない点にある。教育現場で子どもに向き合う教師たちは、戸惑い、苦しみながらも、より良い教育のために奮闘してきたのである。本書では、教育における四つのちから―「行政のちから」「教師のちから」「民間のちから」「子どものちから」の動きを大切に考えて、学校教育における本質的・構造的な問題点を見ていく。2020年の教育大変革で同じ過ちを繰り返さないために、いま向き合わねばならない。
目次
第1章 アクティブ・ラーニングは日本の教育を変えるか(教育は“正論”ではうまくいかない;能動的学習と学力の向上は別ものである ほか)
第2章 教師は「個性」を鍛えよ(すべての教師は自信過剰である;教師は何を教えているのか ほか)
第3章 学校教育を揺るがすちから(「学力第一主義」が危ない;教師と子どもは対等なのか ほか)
第4章 教師はいかにして権威を失ったか(学校のセンセーはえらい―農業社会的近代;「卒業したい」からいうことを聞く―産業社会的近代 ほか)
第5章 「子どものため」は教師の驕りである(K女子高校での英語の授業;「プロ教師の会」でいい続けたこと ほか)
著者等紹介
諏訪哲二[スワテツジ]
1941年千葉県生まれ。「プロ教師の会」名誉会長。作家。東京教育大学文学部卒業。埼玉県立川越女子高校教諭を2001年3月に定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
「ゆとり教育」に変わる新たな概念として登場した「アクティブ・ラーニング」は学校や教育を根本的に変えることができるだろうか。子供は人間的・社会的にどう形成されていくだろうか。21世紀に必要な学校教育のあり方、教師のあり方を提言した一冊。