内容説明
柳沢家江戸下屋敷の名庭「六義園」を舞台に、柳沢吉保の孫・信鴻が、隠遁の日々を綴った『宴遊日記』。同書を自在に読み解きながら、「庭」を舞台に、自然や人々と交遊する「庭暮らし」の豊かな世界を生き生きと伝える。
目次
1 山里の隠居所
2 庭の歳月(池;花の庭をつくる;薮 ほか)
3 庭のめぐみを頒かち合う(産み出す庭;園のめぐみの配り方;珍重すべき賜り物)
4 動物たちとの日々(賑やかな生の営み;鳥と虫のつくる音風景;狐と鶴の霊異)
5 六義園を見せる(隠された魅惑の場所;特別なもてなし;行楽地・六義園 ほか)
著者等紹介
小野佐和子[オノサワコ]
庭園文化史研究家。福岡県生まれ。千葉大学大学院園芸学研究科修了(造園学専攻)。元千葉大学教授(園芸学部緑地環境学科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
柳沢吉保の孫・信鴻の『宴遊日記』を細密に読み解きながら、自在に繰り広げられた江戸人の「庭暮らし」の魅力を伝える。
[目次]
はじめに
1 山里の隠居所
2 庭の歳月
庭/花の庭をつくる/藪/草を刈る/珍しい花・懐かしい野菜/下屋敷の自給的
生活/俳諧の愉しみ/栗を拾い、茸を採る/菊見と菊花壇/植木屋たちとの付き
合い/芝を焼く/遊びの気分とその翳り
3 庭のめぐみを頒かち合う
産み出す庭/園のめぐみの配り方/珍重すべき賜り物
4 動物たちとの日々
賑やかな生の営み/鳥と虫のつくる音風景/狐と鶴の霊異
5 六義園を見せる
隠された魅惑の場所/特別なもてなし/行楽地・六義園/伝手を頼る庭見物/そ
の後の六義園
引用・参考文献
あとがき
小野 佐和子[オノ サワコ]
著・文・その他