内容説明
中國大陸各地より産出し、中國の長い歴史の中で多くの文人墨客に愛好された東洋文化の貴重な精神遺産、中國の硯。その精神美に魅せられた著者が、中國各地の硯石の採石地を訪ね、現地調査を試みるなど、60年余にわたる生涯の大半を費やして収集、研究してきた成果を、全3巻で紹介。第1巻「端硯について」では特に硯石の微妙な色彩の美しさとその魅力を紹介。中國硯の楽しみ方、見どころをていねいに解説。
目次
1 現代の水巖硯(老坑硯)
2 端溪坑仔巖硯
3 端溪下巖硯
4 端溪朝天巖硯
5 端溪麻子坑硯
6 旧端溪水巖硯(老坑硯)
7 北嶺の端石硯
8 沙浦石硯
著者等紹介
楠文夫[クスノキフミオ]
昭和13年(1938)2月15日、東京の書道用品販売の老舗「静華堂」の次男として生まれ、硯の研究に取り組む。平成2年(1990)に独立し、「硯の資料室」と株式会社イエンタイを創設。東京藝術大学、岩手大学、大東文化大学等の講師を歴任。現在「硯の資料室」室長、株式会社イエンタイ代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)