内容説明
錺簪で江戸の娘たちに人気の小間物屋“高麗屋”の主・東次郎が、老舗の呉服問屋“出羽屋”庄右衛門の宴席に招かれる。その実“高麗屋”は江戸で悪名の盗っ人から盗む盗っ人“唐狐”だった。宴席では母親違いの“唐津屋”源兵衛を紹介されるが、なにやら危ない匂いのする男だった。探りを入れるうちにその闇が明らかになり、“唐狐”は欲に目のくらむ“唐津屋”を罠にかけて…。
著者等紹介
藤水名子[フジミナコ]
1964年、東京生まれ。作新学院を経て、日本大学文理学部中国文学科に学ぶ。1991年、『涼州賦』(集英社)にて「小説すばる新人賞」受賞。主に、中国・日本を舞台とした歴史小説、時代小説を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
盗っ人から盗み取る盗っ人一味「唐狐」の物語。新シリーズ第2巻!
錺簪で江戸の娘たちに人気の小間物屋《高麗屋》の主・東次郎が、老舗の呉服問屋《出羽屋》庄右衛門の宴席に招かれる。その実《高麗屋》は江戸で悪名の盗っ人から盗む盗っ人《唐狐》だった。宴席では母親違いの《唐津屋》源兵衛を紹介されるが、なにやら危ない匂いのする男だった。探りを入れるうちにその闇が明らかになり、《唐狐》は欲に目のくらむ《唐津屋》を罠にかけて……。