内容説明
越前大野藩主松平直良(七十五歳)は、延宝六年(一六七八)六月二十六日に卒去。藩御耳役の落合勘兵衛は、江戸留守居役の松田与左衛門とともに葬儀のため多忙を極めていた。藩の天敵たる大老酒井忠清はこれまで越後高田藩国家老の小栗美作らと大野藩への策謀を巡らしつづけてきた。若ぎみ直明の襲封を目前にして新たなる動きが…。
著者等紹介
浅黄斑[アサギマダラ]
関西大学工学部を経て技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で推理小説新人賞を受賞し、文壇デビューを果たす。次いで『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸大賞を受賞し確固たる地歩を築く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
藩御耳役・落合勘兵衛に降りかかる次なる難事とは!? 時代小説ファンを魅了する好評シリーズ、待望の続刊!