内容説明
延宝四年(一六七六)四月、越前大野藩主松平直良が帰国したあとの六月、藩御耳役落合勘兵衛も三年ぶりの帰国をすることになった。役向きではないが、塩川園枝との婚儀のためである。東海道を尾張まで行き、中山道脇往還を使って大野へ入る半月ほどの旅程である。だが、順調な旅は新たな刺客によって破られることとなった…書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
浅黄斑[アサギマダラ]
関西大学工学部を経て技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で推理小説新人賞を受賞し、文壇デビューを果たす。次いで『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸大賞を受賞し確固たる地歩を築く。近年は時代小説に傾注(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
武士としてのあるべき姿とは?越前大野藩を舞台に描く心震える大河ロマン!