内容説明
飢饉に苦しむ沼津の百姓代が、江戸に出て藩主への決死の直訴を企てた。これを事前に察知した対立する二つの勢力・水野家と松平家が、百姓代の身の争奪戦を展開する。折しも江戸は打ち壊しの渦中。田沼意次の隠し子にして北町奉行所同心の鬼頭龍之助は、百姓代の江戸脱出に力を貸そうと、意外な作戦を思いつく…。書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
喜安幸夫[キヤスユキオ]
昭和19年生まれ。兵庫県姫路市出身。平成10年『台湾の歴史』で第7回日本文芸家クラブノンフィクション賞受賞、平成13年『はだしの小源太』『身代わり忠義』等で第30回池内祥三文学奨励賞受賞。日本文藝家協会会員、日本文芸家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
街の無頼達を助っ人に人情同心が巨悪を撃つ!大好評シリーズ第4弾