内容説明
延宝四年(一六七六)将軍家綱治政下、越前大野藩は次期藩主松平直明廃嫡の危機に迫られていた。大老酒井忠清の謀略である。そんな折、同藩御耳役落合勘兵衛は、大目付大岡佐渡守忠勝の呼び出しを受けた。二人きりで会いたい―と。藩随一の剣の使い手勘兵衛に、大岡はいかなる秘密、真相を語るのか?傑作長編読切の第11弾。
著者等紹介
浅黄斑[アサギマダラ]
関西大学工学部を経て技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で推理小説新人賞を受賞し、文壇デビューを果たす。次いで『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸大賞を受賞し確固たる地歩を築く。近年は時代小説に傾注し、徹底した資料収集と分析に基づき、大胆なアイデアと論理的構成で、物語を創り上げて読者を魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
武士としてのあるべき姿とは?越前大野藩を舞台に描く心震える大河ロマン!