内容説明
製薬会社研究所の跡地から身元不明の白骨が発見された。また、旧研究室と思われる部屋からは、医学の最先端に迫っていたと思われる驚異の研究の痕跡が―。誰が、何のために?一方、白骨死体と同じ切痕を持つ不可解な連続殺人が発生、T大学医学部出身の刑事・乱風はO大学内科医の祥子とともに事件の闇に迫るが…。現代医療と倫理の問題に鋭くメスを入れた人気作家による書き下ろし医療ミステリー。
著者等紹介
霧村悠康[キリムラユウコウ]
大阪大学医学部卒業、常に患者の側に立った医療を目指しつつ、現役医師として感じてきた医療現場での矛盾をテーマに描いた『摘出つくられた癌』『細菌感染』『昏睡かくされた癌』(以上、新風舎文庫)、単行本『瘢痕』などの一連の医療サスペンス小説は、多くの読者の支持を獲得した。最も注目される医療ミステリー作家の一人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)