内容説明
父の敵である山口小助を討つべく、仇討ちの旅に出た熊田十兵衛。だが何年たっても宿願は果たせず、十兵衛は目を患ってしまう。やがて、十兵衛の視力が衰えていることを知った小助はあることを企むが…(「熊田十兵衛の仇討ち」)、甲賀忍びの頭領・山中俊房に仕える小五郎は、自らが討ちとったはずの明智光秀が生きていると知らされ…(「首」)など、珠玉の六編を収録。
著者等紹介
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年東京生まれ。劇作家をなどを経て60年『錯乱』で直木賞を受賞。77年に吉川英治文学賞、88年に菊池寛賞を受賞。86年には紫綬褒章を受章した。90年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
父を闇討ちにした山口小助を追い、仇討ちの旅に出た熊田十兵衛だが、小助を探し出すことができず目を患ってします。そのことを知った小助はある企みをする「熊田十兵衛の仇討ち」ほか、六編を収録。