内容説明
土佐藩の姫君の輿入れ道具としてつくられた、小さな猫の細工が盗まれてしまった。秘密裏に行方を探すことになった徳川竜之助は、細工職人のもとを訪ねてきた嫁ぎ先の用人が怪しいと睨む。そんな小さなものにまつわる事件を竜之助が調べる一方、日本橋の魚河岸では、漂着し、うち揚げられた巨大なクジラが突如いなくなるという不可思議な出来事も発生し、大きな騒ぎを巻き起こしていた。傑作時代小説シリーズ新装版、第七弾!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞し、デビュー。2015年に『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
土佐藩の姫君の輿入れ道具としてつくられた、小さな猫の宝石細工が盗まれてしまった。許嫁の美羽姫の頼みということもあり、行方を探すことになった徳川竜之助は、細工職人のもとを訪ねてきた嫁ぎ先の用人が怪しいと睨む。小さなものにまつわる事件を竜之助が調べる一方で、日本橋の魚河岸では、漂着した巨大なクジラが突如いなくなるという不可思議な事件も発生し……。傑作時代小説シリーズ新装版、第七弾!