内容説明
夫を殺され、さらに国籍を失い、日本に入国した謎の美女・トモコ。CIAに在籍していたが、あることがきっかけで日米複合の秘密組織に命を狙われていた。そんなトモコが同じ名前ということで目を付けたのが自分とは対照的な風俗嬢の智子だった。米軍、CIA、日本の警察、そしてヤクザと次々に襲いかかる敵に二人のTOMOKOが立ち向かう。巨大な敵に勝つ方法はあるのか?女性コンビが巨悪と戦いを繰り広げる、大沢在昌「伝説のハードボイルド小説」、ついに復刊!
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋市生まれ。79年「感傷の街角」で第1回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。86年「深夜曲馬団」で第4回日本冒険小説最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で第12回吉川英治文学新人賞、第44回日本推理作家協会賞、94年『無間人形 新宿鮫4』で第110回直木賞、2001年『心では重すぎる』、02年『闇先案内人』と連続で日本冒険小説大賞、04年『パンドラ・アイランド』で第17回柴田錬三郎賞、06年『狼花 新宿鮫9』で日本冒険小説大賞、10年に第14回日本ミステリー文学大賞、12年『絆回廊 新宿サ鮫10』で日本冒険小説大賞、14年『海と月の迷路』で第48回吉川英治文学賞を受賞する。2022年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
CIAで身に付けた殺人術で敵と闘う謎の美女トモコ。彼女は巨万の富を持ちながら、国籍を失っていた。そんな彼女が任務のために手を組んだのが、対称的なキャラクターの風俗嬢・智子。そんな二人のTOMOKOが米軍、警察、ヤクザと対決する傑作ハードボイルド。