内容説明
東中野にある“喫茶おおどけい”は、もうすぐ八十九歳になるハツ子と孫のハヤテが営む老舗の喫茶店だ。ある日、地元を盛り上げる計画が立ち上がったが、集まったのは高齢の親や親戚などに頼まれ、渋々、会に参加した女子大生や会社員たちだった。その彼女たちが会合場所の“おおどけい”を訪れ、日常に抱える悩みをハツ子に聞いてもらっていると、不思議な大時計の鐘の音が鳴り、昭和時代へタイムスリップする。美味しい喫茶メニューと懐かしい過去がくれるあたたかな言葉にほっとする、昭和レトロな喫茶物語、大好評シリーズ第二弾!
著者等紹介
内山純[ウチヤマジュン]
1963年神奈川県生まれ。立教大学卒。2014年『B(ビリヤード)ハナブサへようこそ』で第24回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(後に『ビリヤード・ハナブサへようこそ』と改題して文庫化)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
東中野にある〈喫茶おおどけい〉は時を超える不思議な喫茶店だ。困りごとを抱えたお客が訪れると、店のシンボルである大時計が鳴り、店内が急に昭和時代に巻き戻るのだ。ナポリタン、コーヒーゼリー、苺パフェ……老店主ハツ子が提供する絶品喫茶メニューと大時計が繋ぐ過去が、あなたにそっと前を向く力をくれる。タイムスリップする昭和レトロな喫茶店を舞台に贈る、心あたたまる物語。大好評シリーズ第2弾。