内容説明
画家志望の真結はある雨の日に乗った電車が土砂崩れによるトンネル事故で脱線してしまう。車内で出会った渡良瀬景と名乗る男性と励まし合いながら救助を待つ真結だったが意識を失い、気がつくと病院にいた。事故のトラウマで電車に乗れず、暗い部屋で寝られなくなった真結だったが、なんとか日常を取り戻そうとする。そんななか、事故の被害者の会の存在を知った真結は会合に参加することに。そこに現れたのが景だった。運命的な再会を果たした二人は恋に落ちていくが…。ラスト、二人を待ち受けるあまりにも切ない真実に涙が止まらない恋愛小説。
著者等紹介
伴田音[ハンダオト]
1993年生まれ。神奈川県出身。別名義でラノベ文芸の作品を複数刊行している。『彼女が遺したミステリ』で第6回双葉文庫ルーキー大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ネットライターをしながら画家を目指す真結は、あるとき乗っていた電車がトンネル事故を起こし車内に閉じ込められてしまう。混乱する車内で真結を勇気づけてくれたのは、訪問介護士をしている渡良瀬景という男性だった。その後、搬送された病院が別々だった二人は、「被害者の会」で再会を果たす。事故でのトラウマを抱える二人は惹かれあっていくが……。衝撃のラストが胸を抉る純愛ミステリー。