内容説明
杜のなかにひっそりとある「あなたに会える、ごはん屋」。ここは一日一名限定、亡くなった人との思い出の料理を提供する。訪れる客はみな、過去を思い出しながら、不思議な再会を果たすことができる。和解できぬまま父を亡くした娘、子供と突然の別れを余儀なくされたシングルマザー、客との思い出を抱える元ホスト、仲間を想う営業マン。そして、店主の天国の使命と過去も明らかに…。悲しみに寄り添い、心を解放するハートフルストーリー。
著者等紹介
篠友子[シノトモコ]
1960年高知県生まれ。27歳で起業後、映画専門フリーペーパー「ステナイデ」の企画・発行を機に映画業界に関わり、1980年以降映画宣伝に関わる。これまで120本以上の邦画やドラマの宣伝を担当。2022年には初の執筆作『うえから京都』で小説家としてデビューした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
杜の中にひっそりと建つ一軒家レストラン「あなたに会える、ごはん屋」。メディアなどにひっぱりだこで人気シェフだった天国繁は三年前に突然店を閉め姿を消していた。そんな天国がオープンしたのがこの店だった。一日一名限定、大切な人との思い出の料理を提供します――。訪れた客は二度と会えなくなった人と不思議な時間を過ごすことに。和解できぬまま父を亡くした娘、突如娘を失ったシングルマザー、忘れられない客との思い出を抱える元ホスト、同僚が過労死してしまった営業マン。そして天国の使命と隠された過去も明らかに……。