内容説明
京大生になったばかりの“僕”は、町に馴染めず友人もできずにいた。そんなある日、古びた映画館で清家忠昭に出会い、彼のつてで映画撮影所のアルバイトを始める。そこで清家は美しい女性に心奪われる。だが彼女は三十年も前に自殺した大部屋女優だった―。清冽な叙情とたおやかな文章で綴る、幻想的恋愛小説。
著者等紹介
浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、『お腹召しませ』で06年中央公論文芸賞および07年司馬遼太郎賞受賞。08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞受賞。15年紫綬褒章受章。16年『帰郷』で大佛次郎賞、19年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
京大生の<僕>は、古びた映画館で清家忠昭に出会い、彼のつてで映画撮影所のアルバイトをすることになった。ある日、清家は撮影所に現れた美しい女と恋に落ちる。しかし、彼女は三十年前に自殺したはずの女優だった――。清冽な叙情とたおやかな文章で綴る、青春恋愛小説の傑作。