内容説明
秘蔵されていた日本海軍中堅幹部の肉声。
目次
開催の趣旨―反省会の意義・理由・運営方針
海軍の人事行政・教育問題
艦隊決戦をめぐる問題
機関科問題を徹底討論する
陸海軍の体質・政治性の違いと開戦経緯をめぐる軍政官の責任
教育訓練について考える
教育訓練再考
海軍の問題点を洗い出すには
小委員会研究項目の検討
野元総論
著者等紹介
戸高一成[トダカカズシゲ]
1948年、宮崎県出身。多摩美術大学美術学部卒業。1992年、(財)史料調査会理事就任。1999年、厚生省所管「昭和館」図書情報部長就任。2005年、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)館長就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
海軍生き残りたちの100回以上の会合内容。
偽りのない海軍の姿をとどめるべく、130回余にわたり行なわれた極秘会合「海軍反省会」。その重要な内容を収録する貴重な一冊。
「数百時間に及ぶ、日本海軍中堅幹部の肉声が遺されていたという事実に、驚きを禁じえない。感動した」と、戦史研究家の半藤一利氏も思わず心高ぶった感想をもらされたように、本書は、極秘で開催され続け、その後、現在まで秘蔵されていた、「海軍反省会」の生々しい記録である。「海軍反省会」は、昭和55年3月28日に、水交会で第一回を開催し、以後、12年にわたり継続した。本書は、この第一回から第十回までの会議において、各員が発言した記録のテープを文字に起こしたものである。この十回分を選定したのは、全体量が膨大で、全文の刊行が困難であることもあるが、当初、この程度の会合で、一定の結論を出すことを目的としたため、初期の会合で、重要事項がほぼ網羅されているためでもある。肉声に宿る、真実の証言が満載された、読み逃せない一冊である。
●海軍反省会及び海軍反省会資料について 戸高一成
●海軍反省会記録第一回 開催の趣旨 ――反省会の意義・理由・運営方針
●海軍反省会記録第二回 海軍の人事行政・教育問題
●海軍反省会記録第三回 艦隊決戦をめぐる問題
●海軍反省会記録第四回 機関科問題を徹底討論する
●海軍反省会記録第五回 陸海軍の体質・政治性の違いと海戦経緯をめぐる軍政官の責任
●海軍反省会記録第六回 教育訓練について考える
●海軍反省会記録第七回 教育訓練再考
●海軍反省会記録第八回 海軍の問題点を洗い出すには
●海軍反省会記録第九回 小委員会研究項目の検討
●海軍反省会記録第十回 野元総論
●関連資料