内容説明
お遍路は、弘法大師が開かれた四国霊場八十八カ所を巡る癒しの旅です。本書には、数多くの仏の教えが説かれています。その中には、如来や菩薩の話ばかりでなく、人としての生き方や悩みの解消法などについての説話など、日常生活における良いならわしも含んでいます。そのならわしを会得すれば、かならず大きな功徳がいただけるのです。
目次
1 四国お遍路と仏教のしきたり(八十八カ所巡拝の不思議な旅;お大師さまと同行二人)
2 お遍路のお経の唱え方拝み方(開経偈;懺悔 ほか)
3 弘法大師の道と、仏の教え(遍路道の由来;お葬式は出家得度式)
4 お遍路に学ぶ人生と仏教(発心の道場(阿波の国)一〜二十三番札所
修行の道場(土佐の国)二十四〜三十九番札所 ほか)
著者等紹介
大栗道榮[オオグリドウエイ]
高野山真言宗傳燈大阿闍梨。1932年、徳島県の第十三番札所・大栗山大日寺に出生。中央大学を経て、高野山専修学院を卒業。1977年、東京代々木に大日寺を建立。傳燈大阿闍梨として僧侶指導にあたるほか「心の修行塾」を主宰して仏教を生活に生かす道を一般向けに説いている。また、日本ペンクラブや日本文藝家協会会員としての顔を持ち、難解な仏教をやさしく解説することで定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)