ブリュッセル効果 EUの覇権戦略―いかに世界を支配しているのか

著者:ブラッドフォード,アニュ【著】〈Bradford,Anu〉/庄司 克宏【監訳】
出版社:白水社

商品説明

内容説明

ブレグジットやアメリカ覇権の後退で強化された“規制帝国”の全貌。



目次

1 理論(EUはどのようにしてグローバル規制パワーとなったか;ブリュッセル効果;文脈の中のブリュッセル効果)
2 事例研究(市場競争;デジタル経済;消費者の健康と安全;環境)
3 評価(ブリュッセル効果は有益か;ブリュッセル効果の将来)



著者等紹介

ブラッドフォード,アニュ[ブラッドフォード,アニュ] [Bradford,Anu]
1975年生まれ。ヘルシンキ大学法学部卒業後、同大学院で法学修士号を取得。その後、ハーバード大学ロースクールで法学博士号を取得している。2014年からコロンビア大学ロースクール(大学院)で国際法・国際機構論教授を務めるとともに、欧州法研究所長を兼務している

庄司克宏[ショウジカツヒロ]
1957年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授、慶應義塾大学大学院法務研究科教授などを経て、慶應義塾大学名誉教授、中央大学総合政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

米中に対抗する「規制帝国」の全貌

 欧州の時代はもう終わったと言われる。
 EUは現在、侵略に手を染めたロシア、各国を蝕むポピュリズムや権威主義、さらにブレグジットに象徴されるあらゆる脅威に直面している。
 こうした状況下、EUを最も熱心に支持する人々でさえ、EUの衰退が避けられないと思い込んでしまうのかもしれない。
 本書によれば、実際に起きている事態は全く正反対である。すなわち、あらゆる難題にもかかわらず、EUは依然として、自らのイメージで世界を形づくる、影響力のあるスーパーパワーであり続けているのである。
 さらにEUの支配力は、ブレグジットやトランプ政権に典型的な自国第一主義によってかえって強化されたという。
 昨今のEU衰退論は、「規範形成力」が全く視野に入っていない。本書ではこの規範形成力を「ブリュッセル効果」と呼んで、プライバシーから環境・食品安全まで、その重要性がますます高まっていることを事実に基づいて確認していく。
 「規制帝国」を支えるメカニズムはいかなるものか、またこの帝国がいつまで持続するのかを見事に解明した空前絶後のEU論。




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