ピュリツァー賞作家が明かすノンフィクションの技法

著者:マクフィー,ジョン【著】〈McPhee,John〉/栗原 泉【訳】
出版社:白水社

商品説明

内容説明

アメリカの雑誌ジャーナリズムを長年牽引してきた達人が、その極意を伝授。プリンストン大学「特別講義」八篇。遊び心あふれる文章読本。



目次

展開
構成
編集者・出版人
取材
言及の枠組み
確認
第四稿
省略



著者等紹介

マクフィー,ジョン[マクフィー,ジョン] [McPhee,John]
文筆家。創作ノンフィクションの草分け、1931年、米国ニュージャージー州生まれ。プリンストン大学卒業後、『タイム』記者を経て、『ニューヨーカー』のスタッフライターに。ピュリツァー賞に4回ノミネートされ、1999年に受賞(一般ノンフィクション部門)。2017年には、長きにわたる出版文化への顕著な功績が認められ、イヴァン・サンドロフ功労賞(全米批評家協会)が授与された。現在も執筆のかたわら、プリンストン大学で教鞭を執る

栗原泉[クリハライズミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

プリンストン大学「文章教室」へ、ようこそ

 本書は、米国で当代随一のノンフィクション作家、名文家と評される著者が執筆にあたっての技術的なノウハウと考え方、そして出版業界の舞台裏を、書き手としての自身の歩みに即して綴ったハウツー本であり、自伝的エッセイである。元となっているのは、著者が長年教授を務めているプリンストン大学の執筆講座だ。
 「どんな記事を書くときも、まず初めに構成を考える」「創造性はテーマ選びの中にある」「文章を書くにあたってもっとも重要なのは『言及の枠組み』である」――格言にも似たアドバイスの数々が、具体的な文例や体験談に則して語られる。
 ただ、苦心して書き上げ、推敲を重ねた原稿も、実際に印刷に至るまでに苦難の道をたどることが多い。雑誌の編集者・校閲者ら「疑うことを職業とする一団」が現前に立ちはだかるからだ。『ニューヨーカー』誌に君臨した変わり者の編集長や、疑問点を事細かく指摘して執筆者を震え上がらせる伝説的な校閲者たちのエピソードからは、米国の雑誌ジャーナリズムを支えてきた現場の「熱」が伝わってくる。
 遊び心にあふれ、ときに辛辣なマクフィー先生の文章を堪能しながら、ノンフィクションの極意を学ぶ――読んで二度得する希有な文章読本。




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