内容説明
「人道に対する罪」を国際裁判で初めて導入した国際法教授のラウターパクト、「ジェノサイド」という犯罪概念を創り出した法律家のレムキン、ナチス・ドイツのポーランド総督で悪名高き法律顧問のフランク、ユダヤ人迫害に翻弄される著者の祖父レオンや家族たち…それぞれの人生と運命が交錯し、戦後のニュルンベルク裁判へ。英国ノンフィクションの最高峰「ベイリー・ギフォード賞(旧サミュエル・ジョンソン賞)」「英国最優秀図書賞(ノンフィクション部門)」をダブル受賞!英国の勅撰弁護士・国際法学者による、リーガル・サスペンス。
目次
プロローグ 招待状
第1部 レオン
第2部 ラウターパクト
第3部 ノリッジのミス・ティルニー
第4部 レムキン
第5部 蝶ネクタイの男
第6部 フランク
第7部 よるべなき子
第8部 ニュルンベルク
第9部 思いださないことに決めた少女
第10部 判決
エピローグ 森へ
著者等紹介
サンズ,フィリップ[サンズ,フィリップ] [Sands,Philippe]
1960年生まれ。勅撰弁護士、国際法学者、ロンドン大学教授。国際司法の世界や国際法の学界で著名。2018年、英国ペンクラブ会長に就任する
園部哲[ソノベサトシ]
翻訳家。一橋大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
国際法教授ラウターパクト、法律家レムキン、ポーランド総督フランクの人生と家族、戦禍が交錯する。英ベストセラーノンフィクション森達也氏推薦! 受賞多数のリーガル・サスペンス
本書は、英国ノンフィクションの最高峰「ベイリー・ギフォード賞」(旧サミュエル・ジョンソン賞)、「英国最優秀図書賞(ノンフィクション部門)」をダブル受賞した、英国の勅撰弁護士・国際法学者によるリーガル・サスペンスだ。
「人道に対する罪」を国際裁判で初めて導入した国際法教授のラウターパクト、「ジェノサイド」という犯罪概念を創り出した法律家のレムキンというユダヤ系の二人、ナチ・ドイツのポーランド総督で悪名高き法律顧問のハンス・フランク、そしてユダヤ人迫害に翻弄される著者の祖父や家族たち……それぞれの人生と運命が交錯し、戦後のニュルンベルク裁判でそれぞれが合流するまでの探索の物語を、手に汗握る筆致で描いている。
裁判の日、ラウターパクトは法廷で英国検察チームに挟まれて、フランクの間近に座っていた。かたやレムキンは、パリの米軍病院のベッドで、裁判のラジオ放送に耳を傾けていた。裁判長が「被告人ハンス・フランク」と呼びあげる……。
森達也氏の推薦文を引用する。「展開はまるでサスペンス。……これは映画や小説ではない。歴史の重みに圧倒される」。
フィリップ・サンズ[サンズ]
著・文・その他
園部 哲[ソノベ サトシ]
翻訳