キューバ・ミサイル危機〈下〉―広島・長崎から核戦争の瀬戸際へ 1945‐62

著者:シャーウィン,マーティン・J.【著】〈Sherwin,Martin J.〉/三浦 元博【訳】
出版社:白水社

商品説明

内容説明

「最終戦争」を免れたのは、実はほんの偶然にすぎなかった。空爆か、侵攻か…なぜ軍事的選択が海上封鎖に踏みとどまり、外交的解決につながったのか?核管理・軍縮論の第一人者が徹底検証する決定版!



目次

第5部 一〇月一六日(火曜日)―第一日:ケネディ、スティーヴンソン、エクスコム 第一週:ベルリンと封鎖(「兄貴に君のことを話すからな」―マングースと統合参謀本部 一〇月一六日(火曜日)、ワシントン
「つねに交渉と分別をもって」―一〇月一六日(火曜日)、ワシントン、午後 ほか)
第6部 一〇月一七日(水曜日)〜一〇月二二日(月曜日)―ケネディ、再考し封鎖を促す(「考えられる行動方針と答えの出ていない諸問題」―一〇月一七日(水曜日)
「どんな行動が核の応酬になる可能性を低減するか?」―一〇月一八日(木曜日) ほか)
第7部 一〇月二二日(月曜日)〜二六日(金曜日)―ハルマゲドンを賭けて ケネディ、フルシチョヌ、カストロ(「今後二四時間以内に戦争になるかもしれないのです」―一〇月二二日(月曜日)、夕
「ケネディは木製ナイフをもって眠るんだ」―一〇月二二日(月曜日)、夜、モスクワ ほか)
第8部 一〇月二七日(土曜日)〜二八日(日曜日)―ジュピター・ミサイル危機(「その結び目をほどく措置を取ろうではありませんか」―一〇月二六日(金曜日)、夕
「トルコの基地を一掃すれば、われわれの勝ちだ」―一〇月二七日(土曜日)、モスクワ ほか)
第9部 虚偽と歴史の遺産(「彼らの大方はアドレーのことが好きではなかった」;「そうとはかぎらないぜ」―歴史の選択肢についての省察)



著者等紹介

シャーウィン,マーティン・J.[シャーウィン,マーティンJ.] [Sherwin,Martin J.]
アメリカの歴史学者。主要著作として、スチュアート・L・ベルナス賞とアメリカ歴史書賞を受賞した邦訳書『破滅への道程:原爆と第二次世界大戦』、カイ・バードとの共著で2006年にピュリツァー賞を受賞した『オッペンハイマー:「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇 上・下』がある。2021年に他界し、本書は遺作になった

三浦元博[ミウラモトヒロ]
1950年、滋賀県生まれ。大妻女子大学名誉教授。東京外国語大学卒。元共同通信社記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

「核のある世界」への警鐘の書

 1962年10月のキューバ・ミサイル危機は、核戦争(最終戦争)が一触即発で起きかねない13日間だった。本書はその「一触」が、実はほんの偶然の積み重ねで回避されていたことを明らかにした大作だ。米国の国家安全保障会議、国防総省、統合参謀本部の会議録、関係者の個人メモ、回想録、解禁されたソ連共産党幹部会の議事録など、豊富な史料を網羅して、米ソ両政権の内部とカリブ海の現場で何が起きていたかを立体的に描き出し、手に汗握る日々が展開される。ケネディとフルシチョフの関係、その言動や心理、タカ派とハト派の攻防を丹念に積み上げるミクロ的記述と、広島・長崎への原爆投下から冷戦下の核軍拡競争に至る文脈に、この危機を位置付ける俯瞰的視点を交差させており、圧倒的な説得力がある。
 ロシアによるウクライナ軍事進攻、台湾をめぐる中国と日米の緊張を踏まえると、この危機がどこか重なって見えてくる。「核の脅威」が懸念される今、60年前の危機が残した教訓を振り返る意義は大きい。ピュリツァー賞受賞の歴史家(米外交と核管理・軍縮論)が、危機の深層を描き切った決定版。




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