目次
あら何ともなのうき世やの
面白のお月や二人見ばなほ
梅は匂ひ花は紅柳は緑人は心
春の名残は藤躑躅人の情は一言
いつも見たいは君と盃と春の初花
面白の春雨や花の散らぬほど降れ
色々の草の名は多けれど何ぞ忘れ草はの
五条わたりを車が通る誰そと夕顔の花車
誰か作りし恋の路いかなる人も踏み迷ふ
雨の降る夜の独り寝はいづれ雨とも涙とも〔ほか〕
著者等紹介
杭迫柏樹[クイセコハクジュ]
1934年、静岡県森町生まれ。京都学芸大学美術科(書道専攻)卒。村上三島に師事。日展会員賞受賞。日展内閣総理大臣賞受賞。日本藝術院賞受賞。紺綬褒章受章。日展名誉会員。日本書芸院名誉顧問。読売書法会最高幹部会議議長・顧問。現代書道二十人展メンバー。全国書美術振興会顧問。全日本書道連盟顧問。興朋会会長代行。京都書作家協会顧問。京都文化財団評議員。京都市美術館評議員。京都市文化功労者。北斗会主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)