内容説明
多くの自治体が、ごみの量やその処理費用の増大に苦しむなかで、焼却ごみを半減させ、施設の建設費や運転コストも激減させ、他方で、生ごみからつくった液肥を地域の農業で有効利用し農家の肥料代を大幅に削減、地域農産物のブランド化や学校給食の食材化にも生かす―自治体・農家・地域“三方一両得”の仕組みとノウハウを紹介。「生ごみ資源化」を、ごみ処理という後ろ向きの事業としてではなく、循環型地域づくりの方法として提起。その成功のポイントを、各地の優良事例や、その試験錯誤の経過分析とともに、どこでもできるノウハウとして一般化。
目次
第1部 生ごみ資源化による循環型地域づくり(大木町の循環のまちづくりに学ぶ;築上町の取り組みの試行錯誤に学ぶ;循環利用をすすめるための「社会変換」)
第2部 全国の自治体の課題分析と資源化の「手法」(五自治体にみる生ごみ資源化の問題点と解決の方向性;生ごみ資源化の現状と課題―全国の自治体へのアンケート調査結果から;生ごみ資源化の「手法」―計画立案の仕方から、分別維持の啓発、液肥の活用促進策まで)
第3部 有機物が循環する循環型地域社会の構想(プランAからプランBへ;都市と農村の循環的つながりの再生)