内容説明
現実に立ち向かい「知」の力を求める読者へ。歴史、統計、そして国際人権法。少年法を考えぬく道具立てを備え、新たな時代に贈る新たな教科書。理論知と実践知の饗宴、少年法の世界へようこそ。
目次
第1編 少年法による保護の基礎(少年司法制度の概観;少年法の現在の姿―2000年代の少年法改正問題 ほか)
第2編 少年法による保護の対象(少年保護手続の対象―審判対象論;少年司法の人的対象(1)―少年年齢と犯罪少年 ほか)
第3編 少年司法制度における少年の保護(非行の発見と少年事件の捜査;事件の送致と受理 ほか)
第4編 刑事司法制度における少年の保護(検察官送致と家庭裁判所移送;少年に対する刑事手続 ほか)
第5編 社会からの保護と社会による保護(推知報道の禁止;少年司法の新たな課題(1)―被害者の利益保護 ほか)
著者等紹介
武内謙治[タケウチケンジ]
1971年熊本県に生まれる。1995年九州大学法学部卒業。1997年九州大学大学院法学研究科修士課程修了、博士(法学)。2000年九州大学大学院法学研究科博士後期課程修了。九州大学大学院法学研究院助手、日本学術振興会特別研究員を経て、九州大学大学院法学研究院准教授。専攻は少年法学、刑事政策学、刑事法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
第1編 少年法による保護の基礎
第1講 少年司法制度の概観
第2講 少年法の現在の姿――2000年代の少年法改正問題
第3講 少年法の生育歴
第4講 国際人権法と少年法
第5講 少年非行の性格と少年司法の役割
第6講 少年の「保護」と「健全育成」
第7講 少年司法の機能
第2編 少年法による保護の対象
第8講 少年保護手続の対象――審判対象論
第9講 少年司法の人的対象(1)――少年年齢と犯罪少年
第10講 少年司法の人的対象(2)――虞犯少年
第11講 少年司法の人的対象(3)――触法少年
第3編 少年司法制度による少年の保護
第12講 非行の発見と少年事件の捜査
第13講 事件の送致と受理
第14講 観護の措置
第15講 観護措置中の外部交通
第16講 調査
第17講 審判(1)――審判の基本構造と適正手続保障
第18講 審判(2)――事実の認定
第19講 処分(1)――処分の選択、審判不開始・不処分に伴う保護的措置、試験観察
第20講 処分(2)――保護処分
第21講 一事不再理
第22講 不服の申立て
第4編 刑事司法制度における少年の保護
第23講 検察官送致と家庭裁判所移送
第24講 少年に対する刑事手続
第25講 少年に対する刑事処分
第5編 社会からの保護と社会による保護
第26講 推知報道の禁止
第27講 少年司法の新たな課題(1)――被害者の利益保護
第28講 少年司法の新たな課題(2)――付添人による援助
【著者紹介】
九州大学大学院法学研究院准教授